■代表格のアダストリアが苦戦
イオンモールやららぽーとなど、ニューファミリー層や若いカップルの定番買い物スポットである郊外型ショッピングセンター(SC)。
そのSCに出店するアパレルが、軒並み苦戦を強いられている。
代表格は、「グローバルワーク」や「ローリーズファーム」などSC向けのブランドを多数展開するアダストリア。
前2018年2月期は主力ブランドの不振で売上高2227億円(前期比9.4%増)、営業利益50億円(同66.4%減)と、増収ながら大幅減益に陥った。今2019年2月期の出足はさらに厳しく、第1四半期は減益決算となった。
「アース ミュージック&エコロジー」や「アメリカン ホリック」を持つストライプインターナショナルも、2017年度の決算は15億円の営業赤字に沈んだ。
そりゃそーだよなぁと思うわけです。
パリコレを中心に段々とデザインが下に降りてきて、
最後にはその辺のおじいちゃんが来ているようなお洒落とは無縁のデザインに成り下がるわけです。
真似っ子商売は価格破壊の渦に巻き込まれるのを承知でやった方がいいです。
(そこさえ押さえていたら何やってもOKかと思います。今はいいがいつか自分も真似されるんだぞと。)
例えば、シャネルがこの冬のコレクションでいいデザインのコートを出して
1着150万円で売れていたとしよう。
その下の価格帯の、そうだなぁヴィヴィアンあたりが似たようなデザインを出し
20万円で販売、
ヴィヴィアンを目指していたその下のブランドがまたパクる。
ZARAが2万円で真似して、
ファストファッションが9800円で真似して、
最後にはタカハシまで3900円で真似をする。
ただそこには時間差があるので今までは通用していたわけです。
そこまで広がりを見せるまで、
つまり一部の上流階級や芸能人から火が付き、
その辺のおじいちゃんが着るまでには5年とかの歳月が経過していたわけです。
それが情報化社会の発達でどんどん短くてなってきている。
そしてメルカリなどのツールの発達やAIの進化で誰でも比較しやすくなってきた。
ヤマダ電機で家電を買う時、価格コムで調べませんか?
それがアダストリアの服などの低価格帯にまで広がってきているというだけです。
すでに中途半端な価格帯のアダストリアにブランド力なんてないです。
「これグローバルワークなのよ」
「へぇー!凄い!お金あるやつは違うなぁ、、。」
あるいは
「センスいいやつは違うなぁ!でも高くて手が出ないよ」
なんてなりますか?
むしろ、グローバルワークごときで自慢してるとか痛いよなって思われるのがオチです。
グローバルワークで買った事を着ている方も恐縮して
「イオンのどっかで買った。」(店名覚えていても
「イオンって案外いいのあるよね」
とかの会話の方が自然です。
ブランド力がないならばあとは価格だけ、
そうなると「メルカリ」で探すっていうのは今のお金のない世代の若者からしたら至極当然の流れとなります。
むしろ大歓迎ですこぶる賢いわけです。
あとは価格だけならば1円でも安くて同じものを探すだけです。(若者のパワーをなめたらいけません^^;
お金ないんだからそれぐらいしなきゃ始まりません。
今の若者世代は超高齢化社会のまさに被害と言えるかもしれません。
バブリーな年金世代がお金を落として気分よくデパートで洋服を買っている間、彼らはカップ麺をすすりながらメルカリでコスパの優れた商品を探しています。
ただ我々、商売人はそうも言ってはいられません。
まっこうから対策を練らなければいけないわけです。
まず、メルカリで長々と商品説明している人、自分の言葉だけならまだいいですが、長く書く=もろ商売っ気を出している雰囲気全開なので大して苦労の割には売れないでしょうね。
それよか、
一言「大丸デパートで先日18000円で購入しましたがサイズが少し大きかったです。」
の一文の方が売る力はあります。
この短い一文に「何故安いか」が凝縮されています。嘘でもいいんです。実際に大丸デパートで売ってなかったら恥かかせちゃいますのでそこは気をつけてください。買ってもらう方にいかに良い気分にするかに焦点を当ててください。
皆さん相場を検索するときに最安値だけ検索してませんか?
Amazonが2000円で売ってるから自分は1000円でしか売れないなぁとか諦めてませんか?
一番高い価格も調べましょう。
例えばとあるサイトで6000円で売っていたとしましょう。
でしたら「●●ってサイトで6000円で先日買いましたが色違いを買ってしまったため出品します。」
という説明で 価格2000円 で売った方がいいです。
メルカリで物を買おうとしている人はとにかく
「得をしたい」という思いがあります。
実際相場観のない一般人が破格で出品をしたりしています。
それがフリマアプリの面白いところ、
そういう人がいるからこそ、
いい宣伝効果になって「メルカリ=安い!楽しい!」となっているわけです。
そんないい土壌で商売っ気出した出品方法でどうするんですか、
(正確に言うと、商売人丸出しでは不利ですと言いたい)
そこに紛れて適正価格で売ればいいんです。
よく実店舗でやる方法としては、
入り口近辺の第一印象が決まる部分に超お買い得商品を置いとくわけです。
誰でも相場を知っている商品、
そうだなぁ「マルちゃんの焼きそば」を88円で置いときましょう。
そうするとそのスーパーのイメージはどう変わりますか?
何かこの店安いかも!となって売り上げが上がるわけです。
逆にいつも138円で買っているのに「200円」で置いてあったらどうでしょう。
初めてのお客なら入り口で退散する人もいるでしょうし、以後の店内「ボッタくられないように」とめっちゃ身構えると思います。(TT)
全ての商品から一律の利益を取るのではなくそういった赤字でお客様に提供する商品があってもいいんです。
でも赤字はその商品に対しては絶対出さなきゃいけないです。
メルカリやラクマのフリマアプリでは自分で赤字を出さなくても
「相場観のない人」がボランティアでその部分を請け負ってくれているわけです。
ですので超ラッキーな市場なのでそこを違った目線でとらえてうまく活用していきましょう。
そのうち、「メルカリって別に安くないよね。変な転売ヤーばかりで」って時代が来る前に。
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